はじめに:勝率だけで勝てるわけではない!
FXや投資をしていると、「勝率が高いほど有利」と思いがちですが、勝率だけでなくリスクリワード比(損益比率)を考えないと、長期的に勝つことは難しいです。
例えば、勝率80%でも、負けるときの損失が大きすぎるとトータルで負けます。逆に、勝率30%でも、リスクリワード比を工夫すれば利益を出すことは可能です。
今回は、勝率80%、50%、30%の3パターンに分けて、それぞれに適したリスクリワード比を紹介していきます。
勝率80%のトレーダーにおすすめのリスクリワード比
(1)特徴
- ほとんどのトレードで勝てる
- ただし、1回の負けで大きく資金を減らすリスクあり
- コツコツドカンになりやすい
(2)適したリスクリワード比
リスクリワード比 1:0.5(利益50pips / 損失100pips)
つまり、「勝つときの利益を小さく、負けるときの損失も小さく」する戦略が重要です。
例えば、10回のトレードで8回勝ち、2回負けた場合:
- 8勝 × 50pips = +400pips
- 2敗 × 100pips = -200pips
- 合計:+200pips(プラス収支!)
この戦略のポイントは、「負けても資金を大きく減らさないこと」。負けをコントロールすれば、高勝率を活かして安定した利益を出しやすくなります。
勝率50%のトレーダーにおすすめのリスクリワード比
(1)特徴
- 勝ちと負けが半々なので、バランスが大事
- どちらかに偏ると、すぐに資金が減る
(2)適したリスクリワード比
リスクリワード比 1:1(利益100pips / 損失100pips)
例えば、10回のトレードで5回勝ち、5回負けた場合:
- 5勝 × 100pips = +500pips
- 5敗 × 100pips = -500pips
- 合計:±0pips(損益トントン)
このバランスを維持できれば、スプレッドや手数料を除いて理論的には資金が減りにくいです。
また、エントリーの精度が上がれば、勝率が55%や60%になり、利益が出るようになります。
勝率50%なら、リスクリワードを1:1以上に設定すると、トータルでプラスにしやすくなります。
勝率30%のトレーダーにおすすめのリスクリワード比
(1)特徴
- 7割のトレードが負ける
- しかし、1回の勝ちを大きくすれば勝ち越せる
- トレンドフォロー型のトレードに向いている
(2)適したリスクリワード比
リスクリワード比 1:2(利益200pips / 損失100pips)以上
例えば、10回のトレードで3回勝ち、7回負けた場合:
- 3勝 × 200pips = +600pips
- 7敗 × 100pips = -700pips
- 合計:-100pips(少しマイナス)
もしリスクリワード比を**1:3(利益300pips / 損失100pips)**にすれば、
- 3勝 × 300pips = +900pips
- 7敗 × 100pips = -700pips
- 合計:+200pips(プラス収支!)
このように、勝率30%でも、リスクリワードを1:2以上にすることで利益を出せる可能性が高くなります。
特に、トレンド相場では「負けを受け入れて、伸ばせるときに大きく取る」ことが重要です。
まとめ:自分の勝率に合ったリスクリワード比を選ぼう!
勝率だけではなく、リスクリワード比を適切に設定することが、FXで勝ち続ける秘訣です。
勝率 | おすすめリスクリワード比 | 戦略 |
80% | 1:0.5 | 小さく勝って、小さく負ける |
50% | 1:1 | バランス重視 |
30% | 1:2〜1:3 | 大きく勝って、小さく負ける |
まずは自分のトレード記録を分析し、どの勝率に近いのかを確認してみましょう。
そして、それに適したリスクリワード比を設定することで、安定したトレードを目指すことができます!
あとがき
FXはギャンブルではなく、確率と統計に基づいた戦略のゲームです。
適切なリスクリワード比を設定することで、どんな勝率のトレーダーでも利益を出せる可能性があるということを、今回の記事で理解してもらえたら嬉しいです!
あなたのトレードがより安定することを願っています!