FXトレードで勝ち続けるためには、「今の相場がトレンドなのかレンジなのか」を正しく判断することが重要です。相場環境を間違えると、トレンドフォローを狙ったのにレンジで負けたり、逆張りをしたのにトレンドが続いて損切りになったりします。
今回は、トレンド相場とレンジ相場の特徴・見分け方・トレード手法について詳しく解説していきます。
トレンド相場とは?
特徴
トレンド相場とは、価格が一方向に継続的に動く相場のことです。
- 上昇トレンド(アップトレンド):高値と安値が切り上がる
- 下降トレンド(ダウントレンド):高値と安値が切り下がる
見分け方
トレンドを見極めるためには、以下の指標を活用します。
✔ 移動平均線(MA)
→ 短期MAが長期MAを上抜け(ゴールデンクロス)すると上昇トレンド
→ 短期MAが長期MAを下抜け(デッドクロス)すると下降トレンド
✔ ダウ理論
→ 高値・安値の切り上げ(上昇)、切り下げ(下降)をチェック
✔ トレンドライン
→ 斜めのラインを引き、価格がその方向に沿って動いているか確認
✔ ADX(平均方向性指数)
→ 25以上ならトレンド発生の可能性が高い
トレード手法
① 順張り(トレンドフォロー)
- 上昇トレンドなら押し目買い、下降トレンドなら戻り売り
- 例:移動平均線に支えられたタイミングでエントリー
② ブレイクアウト狙い
- 重要な高値・安値を抜けたタイミングでエントリー
レンジ相場とは?
特徴
レンジ相場とは、価格が一定の範囲内(ボックス)で上下する相場のことです。
- 高値と安値の水準がほぼ一定
- 方向感がない
見分け方
レンジ相場かどうかを判断するには、次のポイントをチェックします。
✔ 水平なサポート・レジスタンス
→ 一定の価格帯で何度も反発している
✔ 移動平均線が横ばい
→ 短期・長期ともに方向感がない
✔ ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)
→ バンドが狭くなるとレンジの可能性が高い
✔ ADXが20以下
→ トレンドが弱い状態
トレード手法
① 逆張り(レンジ内での売買)
- 上限(レジスタンス)で売り、下限(サポート)で買い
- 例:RSIが70超え(買われすぎ)なら売り、30以下(売られすぎ)なら買い
② ブレイクアウト狙い
- レンジの上限・下限を抜けたタイミングで順張りエントリー
トレンドとレンジの切り替わりポイント
レンジ相場とトレンド相場は、以下のようなタイミングで切り替わることが多いです。
✅ レンジが長く続いた後にブレイクし、トレンドに移行
✅ トレンドの勢いが弱まり、レンジ相場に移行
✅ 出来高の変化をチェック
→ 出来高が急増するとブレイクの可能性
→ 出来高が減少するとレンジ継続の可能性
どちらの相場か分からないときの対策
「今がトレンドなのかレンジなのか分からない…」という場合は、無理にトレードせず以下のポイントを確認しましょう。
✔ ADXや移動平均線の形をチェック(方向感がないならレンジの可能性)
✔ 直近の高値・安値をブレイクしたかどうか確認
✔ 得意な相場でのみエントリーする(無理にポジションを取らない)
まとめ
✔ トレンド相場 → 順張り、押し目買い・戻り売りが有効
✔ レンジ相場 → 逆張り、ブレイクアウト狙いが有効
✔ トレンド or レンジの判断が最重要!
相場環境をしっかり見極め、適切な手法でトレードしていきましょう!